内容説明
聴診器はなぜ臨床医のシンボリックな存在になったのか。聴診器、顕微鏡、「鉄の肺」から新型トイレまで…急速に技術革新が進む医療の分野のなかで、17世紀から現代までに使用されてきた器具の間に生まれた深い関係をエピソードと史実から探る。
目次
1 プロローグ―器具から見る社会
2 「不可解な過去」―技術と社会の奇妙な関係
3 聴診器が使えない?―現代医療の落とし穴
4 マホガニーの神託―聴診器と19世紀医学
5 電気松葉杖なんかいらない―聴診器と医療のシンボル
6 怪物のスープ―顕微鏡の社会的イメージ
7 顕微鏡のように見なさい―実験室の医学
8 エピローグ―器具のパラダイス・器具のパラダイム
著者等紹介
山中浩司[ヤマナカヒロシ]
1959年生まれ。京都大学経済学研究科博士後期課程単位取得退学。大阪大学人間科学研究科准教授。博士(人間科学)。専門は、科学思想史・医療社会史・医療社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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