内容説明
アリストテレスの残響を揺曳し成立した『存在と時間』の問題系はニーチェとの対決により劇的に変容し、その時間論はヘルダーリンを介して再びアリストテレスと対峙する。若き俊英による画期的・決定的なハイデガー論。
目次
第1章 ハイデガーの時間論の起源と展開―アリストテレスから出発して
第2章 有限性―『存在と時間』における死の遠近法
第3章 分裂する時間論の地平―ニーチェへの接近と離反
第4章 差異の横断―ハイデガーのヘルダーリン論の時間論的解釈
第5章 総括と展望―自らに先立つことの二重の意味
付録 ハンデガー対ニーチェ、あるいは彼らはヘルダーリンをどう読んだか
著者等紹介
入谷秀一[ニュウヤシュウイチ]
1975年岡山県生まれ。文学博士。大阪大学大学院文学研究科、フランクフルト大学哲学部を経て、大阪大学非常勤講師。専門:哲学、ドイツ思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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