大阪大学新世紀レクチャー
近代大阪経済史

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  • サイズ A5判/ページ数 294p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784872591538
  • NDC分類 332.163
  • Cコード C3033

出版社内容情報

『天下の台所』から『東洋のマンチェスター』と呼ばれた街。かつて大阪は、その「水の都」の地の利を生かし、米市場を中心とし全国各地から多数の物品・貨幣が集まり、「天下の台所」として日本の物流の中心となっていたが、明治期に入ると大阪を通らない取引が増え、さらに東京一極型へとシステムが変更するにつれて、全く火が消えたようにさびれて行くこととなった。
しかし明治中期に入ると、五代友厚などを中心に、大阪証券取引場・大阪商工会議所などが設立され、かつての活気が蘇り、見事に「商業都市」(天下の台所)から「工業都市」(東洋のマンチェスター)へと変貌したのである。
第二次大戦後も、斜陽を叫ばれ続けた繊維産業が予想外に長い生命を保ったこと、そして「地盤沈下」が度々問題とされながらも、今日もなお日本有数の工業府県の一つであり続けていることは、戦前に既に構築されていた、企業家精神に富む膨大な企業群からなる産業集積の遺産であると思われる。
本書は、大阪経済の移り変わりを当時の企業家たちを紹介しながら丁寧に解説しています。

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目次

近世の大阪経済
大阪経済の蘇生
大阪の大富豪(1)―住友家事業の発展
大阪の大富豪(2)―鴻池の発展と停滞
近代大阪の製造業
工業化の基盤整備
「東洋のマンチェスター」
「東洋のマンチェスター」を支えた企業家たち
大阪の商業と金融業
中小企業の発展
大阪の労働者たち
「大大阪」の時代
「大大阪」の行政―関市政の展開
大阪砲兵工廠

著者等紹介

阿部武司[アベタケシ]
大阪大学大学院経済学研究科・経済学部教授。1952年東京都生まれ。1982年東京大学大学院経済学研究科単位取得退学。1982年東京大学(社会科学研究所)助手。1985年筑波大学(社会科学系)講師。1988年大阪大学(経済学部)助教授。1988年経済学博士(東京大学)。1994年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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