内容説明
本書では、タンパク質が深くかかわる生命現象の仕組みを、オングストローム(A)単位のレベルで調べたタンパク質の立体構造に基づいて見てみる。
目次
第1章 オングストロームの世界で働く分子、タンパク質(タンパク質合成―同じタンパク質が正確に繰り返しつくられる;タンパク質が結晶になったことの大きな意味;進化によって特定の立体構造をとるタンパク質ができあがった)
第2章 X線でタンパク質分子を見る(分子の内部まで透けて見えるX線結晶構造解析;美しいタンパク質の結晶をつくる;結晶ができればX線回折実験 ほか)
第3章 タンパク質の精巧な働きを制御する精密な構造(分解酵素;酸素を運ぶタンパク質の役割分担;導線の役割を果たす電子伝達タンパク質 ほか)
著者等紹介
月原冨武[ツキハラトミタケ]
1944年愛媛県に生まれる。1969年大阪大学大学院理学研究科修士課程修了。現在、大阪大学蛋白質研究所教授、理学博士。研究テーマは生体超分子複合体の構造研究、膜タンパク質の構造研究。日本生物物理学会、日本蛋白質科学会、日本結晶学会、日本生化学会、日本化学会所属
酒井宏明[サカイヒロアキ]
1966年埼玉県に生まれる。1995年総合研究大学院大学修了。現在、理化学研究所ゲノム科学総合研究センター研究員、理学博士。研究テーマは生体高分子のX線結晶構造解析。日本生物物理学会、日本生化学会、日本放射光学会、日本結晶学会、日本蛋白質科学会所属
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