内容説明
ギリシア悲劇『ペルシアの人々』と能『実盛』の構成と文体の分析を通じ、劇的諸契機と詩的言語表出とが優れて渾然一体となってドラマトゥルギーを形成しているゆえに、表現芸術の極致をゆくことを明らかにした名著の完訳。
目次
緒論 なぜアイスキュロスと世阿弥の作品を比較するか
第1章 能の構成
第2章 アイスキュロス悲劇の構成
第3章 能の文体
第4章 アイスキュロス悲劇の文体
付録(能の構成部分の比較;『実盛』〈語リ・クセ・ロンギ〉と『平家物語』対応箇所の比較;英和対訳『実盛』;アイスキュロス悲劇のギリシア語文例)