内容説明
知ってほしい!
日本に、こんなスゴイ男がいたことを!
日本の「パラリンピックの父」中村裕博士の生涯と、その遺志を受け継ぎ、障がい者自立の道を歩み続ける「太陽の家」(大分県別府市)を、中高生に向けてわかりやすく描いた感動ノンフィクション。
日本にまだ「リハビリ」という言葉さえなかった昭和30年代。大分県に住む1人の医師が、障がい者の社会復帰と自立のために立ち上がった。彼は1964年に開催された「東京パラリンピック」を成功に導き、次いで日本初の障がい者施設「太陽の家」を設立する。井深大、立石一真、本田宗一郎といった日本を代表する企業人でさえ驚いた、その強固な信念とほとばしる情熱。人生を全速力で駆け抜けた “日本のパラリンピックの父”中村裕、感動の物語!
本書の主人公の中村裕博士は、「障がい者雇用」という概念がなかった日本に、「保護より機会を」という理念を掲げ、障がい者自立の企業体を生み出しました。それに先立ち、「パラリンピック」という単語を初めて使用した世界規模の「スポーツ大会」を日本で開催したのも中村博士の業績です。
目次
はじめに
第1章 「日本のパラリンピックの父」
「ついに、日本で開かれた」
「医者より飛行機に乗りたい」
「整形外科は機械をいちばん使う」
「リハビリテーションを知っているか」
「とにかくスピードのある人でした」
「君は日本人か。誰も言葉を守っていない」
「手術よりスポーツ」
第2章 「1964東京パラリンピック」
「あなたはどなたですか」
「それは無理ですよ」
「君は実行力のある日本人だ」
「すべての障がい者が参加できる大会を」
「本当に開催できるのか」
「一生懸命やれば連れていくぞ」
「速いか遅いか試してみろ」
「外国に負けてはいられない」
第3章 「障がい者に雇用を」
「私にできることは全面的に」
「太陽の家にしましょう」
「踏まれても伸び続ける麦」
「絶対安静です」
「今からどんな仕事しますか」
「黙って俺についてこい」
「吉四六さん大歓迎だ」
「中村旅館と呼ばれていました」
「ノー・チャリティ、バット・ア・チャンス」
第4章 「世界一の障がい者施設へ」
「常識を破らなければ前進しない」
「特別扱いの必要はありません」
「ロボットを入れればいい工場が出来る」
「ずいぶん厚かましい人もあったものだ」
「最近うちのビデオがおかしい」
「涙がとまらない。やらなきゃだめなんだ」
「目が見えない人が使える旋盤を作れ」
「一家に一台コンピュータの時代が来る」
第5章 「引き継がれる中村イズム」
「お前、選挙に出ろ」
「社会に恩返しをさせてください」
「アジアの障がい者にもスポーツを」
「だが仕事はもっと大事だ」
「俺が行ったところだ」
「どこにいるのかわからない人」
終章 「パラリンピックの先に」
「別大マラソンで車いすを走らそう」
「パラリンピックの先に」
「レガシーを受け継ぐ」
巻末インタビュー パラリンピアン谷真海さん
おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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kanki
Yuka
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