出版社内容情報
福沢諭吉[フクザワユキチ]
著・文・その他
内容説明
「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らずと云えり」…人間の尊さを説き、明治初期の刊行後300万部以上の売れ行きを記録、現在も日本人を啓蒙し続ける大ベストセラー『学問のすすめ』―。私たちは何を信じ、何を疑うべきか?自由とは何か?義務とは?独立自尊とは?原著者・福沢諭吉の人生と併せて漫画化。
目次
福沢諭吉物語
学問のすすめ
著者等紹介
福沢諭吉[フクザワユキチ]
1835~1901。中津藩出身。東京学士院(現在の日本学士院)初代会長、慶応義塾創設者。19歳の時に蘭学を学び、アメリカ・ヨーロッパへの使節団に参加する。帰国後、欧米社会での経験をまとめた『西洋事情』、『学問のすすめ』を出版。明治維新前後において、新時代の自由や平等を説いた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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糜竺(びじく)
43
最初の4分の3は福沢諭吉の伝記、残りが学問のすすめについてのマンガで非常に読みやすかったです。セリフからの引用「そもそも自由という権利を持つ事は、大きな責任を与えられている事を知らなければなりません。責任を忘れた自由はただのわがままです」「学問とは単に教科書を読む事ではなく、身につけた知識を現場で使い経験していく事です。知識の応用と経験こそが学問なのです」「今日よりも明日がより良い日である為に、明日のずっとその先もより良い社会があり続ける為に、さあ皆さん、学問と共に前進しましょう。努力は必ず実りますよ」2017/05/23
Carlyuke
42
諭吉の生涯が九割部分を占めている。アメリカとヨーロッパ視察後書いた本が「西洋事情」。読んでみたいと思えた。このあと調べてみよう。今当たり前のような考え方が当時は異端的だったが西洋事情を出版し, 世に受け入れられるにつれ世の中の空気が変わってきた様子が良く表現されている。 諭吉の人生を読み彼の著した書物を読んで見たい気持ちになった。 良いまんがだった。2022/03/16
みーなんきー
30
下級武士の未子として生まれ、生後二年で父を亡くした諭吉は、勉学をするには困難が多かったが、常に向上心を忘れず、チャンスをつかみ損ねることなく這い上がった。当時では稀少な外国を訪ねるチームに加わり、攘夷を唱える者たちに、世界を見るよう運動をし続けた。そして、人間どうあるべきかを著す。その教えは独立者になるべし、と説くが、それは現在の私たちにも当てはまる教訓である。読後私も大いに反省させられた。他に流されず自分が正しいと思う道を突き進み、発信し、社会に貢献していかねば。諭吉先生、ありがとうございます。2017/11/25
よみよみ読書速報
25
一万円札の顔なのに何をしたか、どんな人かも知らなかった。また、学問のすすめもどういう内容なのか分からず。本作を読んでざっくりと福沢諭吉の人生と、学問とは何かを知れた気がする。おぼっちゃまで最初から天才肌かと思ってたから、身分が低く貧乏な生まれだったのは意外。こんなマイナススタートの人が努力だけでベストセラー出して、後に札の顔になっちゃうんだから凄いわ。勉強を嫌々するのではなく、楽しんでやってるのが伝わってきた。俺もあそこまで勉強に熱中してみたいわ。2025/05/08
ルート
24
下級武士出身で、身分制度に悩んだ福沢諭吉先生。まずオランダ語を学んで、遥々江戸に赴く。しかし、開国間もない中「時代は英語」という流れに戸惑う。そこからまた英語を学び、アメリカに近代文化を学びに行く。帰ってきて次は英国に渡り、議会について学ぶ。そしてそれを本に書き、世界はこうなっているんだというのを世に伝えたとのこと。新たなことにチャレンジする姿勢、学んだことを広める姿勢が必要なんだなぁと感じた。今の時代にも共通している気がする。2018/10/08
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