感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
AICHAN
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図書館本。今やっているNHKの大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』は、吉原で働く蔦重こと蔦屋重三郎が、出版の世界で成り上がる波乱万丈の物語である。このドラマを観て、蔦重を詳しく知りたくなって借りた。吉原で蔦重は「吉原細見」という小冊子を作り、版元の下請けになってそれを売った。吉原の遊女たち全員を、挿絵入りで紹介したものだった。これが評判になる。蔦重は自分が版元になって本や錦絵や浮世絵を売りたいと思うようになるが、当時の商人は多くの場合、株仲間に入っていないとその商売ができない仕組みになっていた。→2025/02/12