感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
門前照二
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幻のカルトホラー漫画『地獄くん』完全収録版。悪人を残酷なまでに懲らしめる地獄くんの活躍を描きます。随所に現れる奇想も見所。たとえば第一話「スペア・タイヤの悲鳴」、この話は交通違反を繰り返す運転手がラストにトラックのスペア・タイヤに変身して地獄の苦しみを味わうという筋です。第四話「一万円札の中」は苦学生のバイト代を奪い取ろうとした不良が一万円札に吸い込まれ肖像と化す話で、ごく短い作品ながら印象深い。勧善懲悪、因果応報と安易な結末に陥りやすい旧態依然とした怪奇漫画において、今なお独自の地位を保つ傑作。2011/05/23
紅独歩
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こういう漫画は小学生の頃に読んで震えあがるのが理想だが、老害めいた繰り言を言っても仕方ない。『ゲゲゲの鬼太郎』のエピゴーネンに収まりきらぬ怪作として、幅広い層に読まれて欲しい。甥である成田アキラ氏の証言が貴重。2016/08/06
龍國竣/リュウゴク
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解説では四人共がこの作品を「シュール」だと表現する。月報の言葉を借りながらその要因を考えると「なんにも設定の説明がされて」おらず「ストーリーも、深い意味がない」。それでいて「絵が圧倒的」だからである。うたた寝でみる束の間の悪夢に似ている。2013/09/17
salla
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小学生のときに読んだ不思議な感覚が忘れられず数十年ぶりに再び読みました。
