内容説明
昭和を代表する物故俳人の作品と人間像を、総合的に、ヴィジュアルに紹介し、世界で最も短い詩型をもつ文芸ジャンルを通して「昭和」とはいかなる時代であったかを再検証する。
目次
評伝・高野素十
高野素十作品２百句抄
高野素十論
素十の句碑
高野素十著作目録
高野素十略年譜
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nick Carraway
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手軽に素十の生涯と句業を知ることができる。 倉田絋文ほか、多く弟子筋の人々が書いているのだろう、一冊は素十賛美に溢れている。倉田の「高野素十論」は、師への熱い思いを綴ったエッセイ。賛仰が過ぎると、宗教のような色合いになる。俳句の世界ではよくあることだが。 改めてじっくり読む素十俳句は見事と言うほかない。まさしく、客観写生真骨頂漢の面目躍如である。青木亮人のように、冷静かつ客観的な素十俳句の魅力の分析が今後必要であろう。2020/03/24
