内容説明
小説、映画、評論、エッセイ、学術書について某巨大ネット書店のレビューに実名で書いた、酷評と賛辞、735本。
著者等紹介
小谷野敦[コヤノトン]
1962年茨城県生まれ、埼玉県育ち。東京大学文学部英文学科卒。同大学院比較文学比較文化専攻博士課程修了、学術博士。元大阪大学言語文化部助教授。比較文学者、作家。2002年に『聖母のいない国』でサントリー学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
テイネハイランド
12
図書館本。とにかくよく本/映画を鑑賞していて、情報量が多い。予想以上に褒めているレビューがあるので意外感もある。レビューの内容はよくぞこれをいってくれたと思うものもあれば、感性の合わないものもあり様々だが、退屈しなかったという点においては読ませる批評になっている。伝記/評伝が多くて評価が高いのは個人的には趣味が似通っていると感じる。池澤夏樹の個人編集世界文学全集/日本文学全集が出版界にある意味風穴を開けた現在、より業界とのしがらみのない小谷野による、個人編集文学全集もどこかの出版社でぜひ企画してほしい。 2016/02/13
モリータ
10
読みたい本と結局読まないけど読んだ気になったような本が増えるのと、読みたかったけど忘れていた本が思い出せるのが良い。続きも出してほしい。2014/09/11
梟をめぐる読書
8
お気に入りの本や映画の評判をわざわざアマゾン・コムまでチェックしに行ってみて酷評のレビューが入っているとガッカリする。さらにそれが“唯一のプロ実名レビュアー”小谷野敦によるもので、理由も一行二行の感想だけだったりすると、そのガッカリ具合たるや半端ない。そんな小谷野敦のレビューを2002年から2012年までなんと735本分も集めたこの本、まず私が手に取ることはあるまいと思っていた、のだが……。2012/08/03
sawa
5
★★★☆☆ 学者であり、批評家であり、小説家である小谷野敦が綴ったamazonのカスタマーレビューをまとめた本。ご自身も述べているが、文章を書くことを仕事にしている人が、タダで人の目に触れるところに文章を書くなんて、単純に変わった人だなぁと思う。話題になった邦画について、ほとんどが酷評なのだけど、私ですら「たぶん絶対に面白くないだろう…」と思うような映画をなぜ見るのか…?歌舞伎に関する本が多く取り上げられていたのが個人的にはよかった。評論について、この説は古いとか、専門的な視点からの感想は役に立つ。(図)2012/05/23
白義
4
ちっとも同意できない酷評やぴんとこない論点もむちゃくちゃ多いが全体に正直さが貫かれていてとても面白く、専門の文学については当否はともかくさすがな指摘が多々ある。映画については例えばノーカントリー評価があぁんまりだぁああ〜。喫煙シーンなかったらアウトって正直すぎぃ!また、意外にも絶賛レビューの分量も多く、そちらはさすがにどれも面白そう。ガイドとしてはしっかり有益である。人を選ぶが面白くて読みやすく、著者のキャラクターがよくわかる2013/04/07
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