内容説明
92年に予定されるヨーロッパ市場統合、統一後の混乱に直面するドイツ、忍び寄るアメリカの景気後退と沸き起こる日本非難や市場開放要求など、90年代の経営環境は潜在的巨大リスクに満ちている。そしてそれらは、従来のように一部の、国際的な事業展開を営んでいる大企業だけではなく、中堅企業や地域の地場産業まで、ほとんどすべての日本企業を直撃する可能性を内包している。この危機環境において、企業はどのように危機を認識し、それに対処すべきかの指針を示すのが本書の目的である。
目次
第1章 危機要素に満ち満ちた企業環境
第2章 国内ではどのような危機が待ち受けているか
第3章 海外ではどのような危機が企業を襲うのか
第4章 海外で日本企業が直面した危機の総合分析
第5章 遅れている日本企業の安全対策と危機管理
第6章 コーポレート・セキュリティ
第7章 中堅企業のための危機管理対策
巻末資料(安全問題、危機管理問題に関する主要連絡先;主要文献リスト)