内容説明
気鋭コラムニスト青春の出世作。シカゴの街で出会った普段着の人びと。そのさりげない人生が、なぜか心に残る。
目次
ローリング・ストーンズが忘れた男
ワイマンとウルフ
あるディスク・ジョッキーに捧げるレクイエム
月から来た男
ロック・スター
ジャック・ベニー
スピレーン
長老フォンダ
チキン・キング
ファッツ
バーン・ダンスの幻影
ウッドワードとバーンスタイン
見知らぬ町へ
一人旅
真実のとき
デイヴィッドの賭け
父の贈物
凍りついた夢
ウィンプの仕事
ネステレンコ
ディマジオ
ゴンザレス
ヘフの館〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆか
22
心に残った話は「凍りついた夢」トニーは、バスケがずば抜けて上手く、バスケが惨めな生活から抜け出す唯一の望みだった。しかし15歳の時に誰かに撃たれ胸から下が麻痺してしまった。「苦しい生活からはい出るチャンスが、ほとんどない世界に住んでいて、自分に与えられていた唯一のチャンスすら取り上げられてしまったことを、彼は知っている。行き当たりばったりの非情なやり方で、それが奪い取られたからといって、今はもう泣いたりするわけではない。バスケットのボールすら手放してしまったのだ」母と二人だけの生活のため、彼をアパートか→2019/09/09
Machida Hiroshi
2
本書は、新聞社のコラムニストである著者が日々綴ったコラムの中から45編を選りすぐったものです。内容は、その時その時に著者が気になったものを取り上げているのでバラバラですが、この人はきっと優しい人なんだろうなぁと思わせるハートウォーミングな話が多くて、読んでいて心が落ち着いた気がします。岡田斗司夫さんのメルマガで、文章を書き慣れてないスタッフに、ボブグリーンを数冊読ませて書き写しをやらせたら、まともな文章を書けるようになった、という一節を読んで、すぐにブックオフで買ったのですが、そのまま積読になってました。2016/07/08