内容説明
タダ働き福祉を女性に担わせて戦争国家を支えた戦前の「家制度」は、今もなおゾンビのごとく残っている。「ゾンビ家制度」は、「性差別大国」「生活小国」日本の元凶でもあり、軍拡装置の罠であることを解明。
目次
戦争は始まる前に人を殺す―軍拡と「ゾンビ家制度」の罠が生む性差別大国・生活小国(生活へのしわ寄せの検証はなし;予算のバケツに穴が開いた ほか)
ゾンビ家制度の法制度的問題(法制度と市民の意識―社会の意識は知らないうちに作られていく;戦争をする国に向けた社会の作り方 ほか)
「死の商人国家」から「良心的軍事拒否国家」へ(五輪下の日米戦争司令部一体化;溶解する立法府 ほか)
人の命を財源で語る先に、待ち受けている地獄(コロナ5類移行後も餓死寸前のSOS;若者の貧困が拡大 ほか)
国策落語から家制度・優性思想を考える(平和でこそ落語は笑える;戦前の優性思想「結婚十訓」 ほか)
著者等紹介
竹信三恵子[タケノブミエコ]
ジャーナリスト、和光大学名誉教授。NPO法人官製ワーキングプア研究会理事。2009年貧困ジャーナリズム大賞受賞。『ルポ雇用劣化不況』で2009年度日本労働ペンクラブ賞受賞。2022年『賃金破壊』で日隅一雄・情報流通促進賞特別賞
杉浦ひとみ[スギウラヒトミ]
弁護士(東京アドヴォカシー法律事務所)。安保法制違憲訴訟共同代表、軍隊を捨てた国「コスタリカに学ぶ会」事務局長。平和を求め軍拡を許さない女たちの会事務局長
杉原浩司[スギハラコウジ]
武器取引反対ネットワーク(NAJAT)代表。平和構想提言会議メンバー
雨宮処凛[アマミヤカリン]
作家。反貧困ネットワーク世話人。フリーターなどを経て2000年にデビュー。2006年から貧困問題に取り組む。著書は50冊以上
古今亭菊千代[ココンテイキクチヨ]
落語家。1993年に江戸では初となる女性真打に昇進。以降、本来の寄席やホール、各落語会の出演のほか、手話と一緒に楽しむ落語、朝鮮・韓国語での落語、新作、自作品、エッセイ、また、南米など海外の日系の方々の前でも多数口演(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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