目次
1 世界と日本の新たな構図―おおもとが崩れたグローバル資本主義(新自由主義経済)
2 アベノミクスの破綻
3 深刻な労働者の貧困―貧困を「雇用・賃金・労働時間・社会保障」の視点でとらえる
4 アベノミクスは安倍政治の道具―日米同盟強化のもとで「経済大国」「軍事大国」を目指す
5 財界の社会保障政策の変遷
6 新しい生活と社会保障の産業構造構築を
7 スウェーデンは「生活大国」をなぜ、どう達成したか
8 労働者側・庶民側の「共同・共闘意識」の変化
9 協同・共同を基礎に連帯の社会を
著者等紹介
日野秀逸[ヒノシュウイツ]
医師、医学博士(大阪大学)、経済学博士(東北大学)。1945年宮城県石巻市に生まれ、1970年東北大学医学部卒業、代々木病院内科、大阪大学医学部助手、国立公衆衛生院衛生行政室長、都立大学人文学部社会福祉専攻教授を経て1997年より東北大学大学院経済学研究科教授、2005年~2008年研究科長・学部長。東京都中野区福祉審議会委員(1986~1995年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆう。
32
現在の新自由主義社会の広がりのなかで、社会保障はどうあるべきなのかをとてもやさしく論じられた本です。社会保障のそもそも論と同時に、スウェーデンの現状から日本は何を学ぶことができるのかも簡単に述べられています。筆者が論じていることで重要だと思ったのは、権利としての社会保障は運動なしではありえないという視点です。労働や生活の実態から必要が迫られており、政府や財界に運動をして衝突しながらも、政治の力関係のありようのなかで制度が成立していくのだという説明は、とても大切だと思いました。2017/08/29
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