内容説明
米国で著名なハイテク犯罪研究家によって書かれた本書は、知能を持つ機械が社会をあやつる、悪夢のような未来社会を垣間見せてくれる。幸い、オーウェルの世界は実現しなかったが、この無防備なネットワーク社会でコンピュータが人間を支配する可能性は充分残っている。さらに恐ろしいのは、その背後に、ネットワークの脆弱性という欠点を巧みに利用して犯罪をおかす一握りの知能犯たちが控えていることだ。本書は、そのネットワーク犯罪が投げかける、さまざまな難問に対処するために、いま、私たちが何をなすべきかを明快に述べている。
目次
第1章 犯罪者たちの標的
第2章 ハイテク時代の落とし穴
第3章 ハッカーの正体
第4章 ネットワーク犯罪入門
第5章 マフィア―地獄の沙汰も金次第
第6章 ロシアより愛を込めて
第7章 ジェームズ・ボンドもまっ青
第8章 不滅のハッカー天国
第9章 ソロモン王の隠された財宝を探せ
第10章 オーウェル流のモンスター