内容説明
世界を駆ける気鋭の建築家が紡ぎ出す、感性と思考のエッセイ集。
著者等紹介
藤本壮介[フジモトソウスケ]
1971年北海道生まれ。2000年藤本壮介建築設計事務所設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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MH
1
藤本壮介を知るには読むべし。読みやすく、かつ分かりやすい。建築のガイドとしても良い刺激になり、知識欲がそそられます。著者は日本の建築界を引っ張っていく一人だと思います。2023/08/26
ontime_akira
0
初期の著作は空間の新しい法則や公式を編み騙そうとする学者の様だった。本作はまさに世界を身体で受け止めてそこに浸透あるいは呼応する感覚を建築のアウトプットとして見出そうとしている姿が印象的だった。相変わらずロジカルなんだけどより身体的な感覚に根差した建築を目指している様に感じるのは、氏が国際的なプロジェクトから引っ張り凧になり、世界を文字通り駆け回る様になった事も関係すると思う。その間に見た都市や建築を自分の言葉に変換する知性は素晴らしく、その言葉から空間を逆に想像するのが本作を読んでいて楽しかった。2024/12/02