感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サティ
7
戦後、沖縄の精神科看護の奮闘を小説にしたものです。著者の母親は、その当時、琉球精神病院で看護婦として働いており、母親の手記をもとに小説にしたそうです。私の父は精神科の看護士(その当時は監護人だったはず)母はそこで炊事の仕事をしていました。私の父の姉(看護婦)のことや、母の叔父(事務局長)のことも書かれており、落成祝賀記念での余興に父と母も出ており、その時の写真も残っています。父と母の軌跡を覗いている感じでした。精神科にはすごい偏見があり、私は自分の父がそこで働いていることは、人には言えませんでした。2022/08/18