感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
二人娘の父
10
沖縄戦時の県知事・島田叡を「評価」する見解への強烈な批判の書。田村洋三『沖縄の島守』や佐古忠彦監督作品『生きろ 島田叡-戦中最後の沖縄県知事』などを通じて、私も無定見にその評価を受け入れていた。本書を読み反省するところ大である。評価点で大事なことは個人的に誰かに何を言った(「生きろ」と学徒や後輩を励ました事実はあったのだろうが)ことではなく、内務官僚として国体護持のために沖縄県民にどんな指示を出し、何を強いたのか、ということであろう。沖縄赴任前の仕事も含めて本書の描く島田叡にこそ真実が存在すると感じる。2024/11/07
健康平和研究所
1
戦後も警察官僚等は継続した。戦前の反省をしないまま重要な地位についていた。『生きろ』という映画を観た人は読まなければならない。島田叡が軍と協力して沖縄の人々を捨て石にしたことは映画では描かれていないから2024/09/03
Y_Kuroyanagi
0
20240718ー202407252024/07/25
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- 和書
- 夏の情婦 小学館文庫