内容説明
くすっと笑った瞬間、心はもう前を向いている。「エチカの鏡」(フジテレビ系列)で大きな感動を呼んだ、5000枚のはがきと家族の物語。
目次
1 街は、ふしぎでいっぱい(雨が上がったら;赤ちゃん組のおさんぽ ほか)
2 人はおもろい(関西のおばちゃんたち;こぼすなよ ほか)
3 いつも一生懸命(けなげさが好き;ズボンスカート ほか)
4 そうだったのか(ハトに連れられて;春の美しいもの ほか)
5 負けたらあかん(やぼなスタイルが、今っぽい;泣くということ ほか)
6 人生は素晴らしい(おたんじょうび;インゲン豆 ほか)
著者等紹介
脇谷みどり[ワキタニミドリ]
1953年大分県生まれ。障がいのある娘の誕生をきっかけに介護に奔走。96年には郷里の母がうつ病を発症。「死なせてなるものか」と、笑えるはがきを毎日送る。約5000通のはがきを送るなかで、笑いと希望を届けることに喜びを発見。00年からは「風のような手紙」を毎月発行。介護の日常を明るくつづった新聞は、口コミで愛読者が広がる。05年からは西宮さくらFMで「風のような手紙」(毎週水曜日)のパーソナリティーを担当。08年からは毎日新聞・大阪版にイラスト・エッセイ「KANOKO MEMO」(第2水曜日)を連載する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あかは
25
重度の障害をもつ娘をもつ作者が遠く離れた鬱病の母にあてて毎日書いたハガキの文章を集めたもの。救われるというより癒される。なんとか今日も生きてみよう、と思える。 エピローグの中の一文、『心が震え、足がすくんでも、今日一日だけ、一日だけ希望に向かって進もう。』という言葉が身に染みた。他にもほっこりした言葉がたくさん。生きているのも悪くない、と思える。2014/02/24
ごへいもち
21
読んだと言っても掲載されたはがきの部分は少しだけ。うつ病のお母様に毎日はがきを出し続けた結果うつ病が治ったって良いなぁ2021/11/10
よっしー
17
離れた場所から鬱病の母親を支える。毎日送られてくる葉書、そこに綴られる言葉のパワーは凄いですね。単なる日常の笑いを綴る日もあれば、母への感謝が込められていたり…。小さなできることから…を始め、10年以上も継続された事、本当に凄いと感心しました。何となく過ごしている日々にも、こんな発見があるのだと気が付かせて貰いました。2021/07/14
どら母 学校図書館を考える
13
映画を観て読みました。 母に葉書をと思っても無理でした。ずっと悪筆を責められてきたので。2017/11/28
よこ
10
ふと、日常のこの場面を切り取ってあの人に届けたい。そう思う時がある。 遠く離れていれば言葉にして送る。 大切な人を思いながら紡ぐ言葉は宝物だ。 相手にとっても宝物であって欲しいと願う。 言葉ってすごい。 言葉の持つ力を意識して今年1年過ごしてみよう。 2018/01/02
-
- 和書
- ランゴリアーズ