内容説明
いく度も読みかえすにたる作品を底支えしているのは、作者の人柄。没後ますます評価高まる米女流作家を長年考究してきた著者が、柔軟な作品論をとおして新たな作家像を彫りあげる。
目次
序章にかえて “家族”への郷愁―受け継がれるたいまつ
1 真実への扉(カーテンの背後―日常に潜む不条理の一瞬;死を垣間見る―“鉄橋事件”の波紋 ほか)
2 社会性と内面性(オリジナリティを問う―タイトルの類似性;社会派作品は生き残れるか―半世紀の命脈 ほか)
3 ウェルティの生涯(“庇護された生活”とは―幼少期に培われたもの)
付章 ウェルティへの旅―南部を歩く
著者等紹介
河内山康子[コウチヤマヤスコ]
1965年東京女子大学文理学部英米文学科卒業。1982年同大学大学院文学研究科修士課程修了。日本大学理工学部助教授
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