内容説明
患者を束縛することなく、また人間的に疎外することなしに、のびのびと一緒に付き合いながら治療していきたい。60年前、今でも困難とされている「開放療法」に挑んだ男がいた。隔離・施錠が当たり前だった治療を、患者に寄り添い、「心の病」に正面から向き合い、受け止めた男の生涯に迫る。
目次
第1章 生い立ち(同期の桜;戦時下の青春;海軍兵学校へ 命を捧げる覚悟)
第2章 精神科医 牧武(医師を目指して(一)空腹とバンカラ
医師を目指して(二)恩師との出会い
精神科医 牧武 始動
牧病院建設の道のり
牧病院開院
桜台駅
解法療法のあゆみ
二つの事件
新館完成
日精協副会長を務める)
第3章 その後の牧武(洋上の出会い;再婚;心の悩み無料相談室;エピローグ)
著者等紹介
梅根要[ウメネカナメ]
1950年(昭和25)埼玉県川口市生まれ。1973年(昭和48)米国ロサンゼルスに移住。1974年(昭和49)大阪朝日放送系列のラジオ・テレビ放送局、朝日ホームキャストに入社。報道部・アナウンス部に所属。1980年(昭和55)報道部部長。1987年(昭和62)同社退社。フリーランスに転向。米国企業の日本市場向けPVの日本語吹き替え、プロデュースを行う傍ら、ロサンゼルスの日系人向け情報誌にエッセイを連載(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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