内容説明
本書の著者は、長年、纒向遺跡をはじめ、多くの大和地域の発掘・調査に携わってきた。そんな著者が出した結論は、「邪馬台国の存在を大和地域に認めることは出来ない」「邪馬台国=大和(畿内)」という考えを、大和にいる著者が今一度考える。果たして、邪馬台国は「大和」にあったのか?!
目次
第1章 邪馬台国と大和の考古学
第2章 大和地域の弥生時代遺跡
第3章 纒向遺跡の実態
第4章 大和地域の遺跡動向と邪馬台国
第5章 箸墓古墳と邪馬台国
第6章 箸墓古墳と古墳出現年代
第7章 考古学が示す邪馬台国大和説の不成立
第8章 邪馬台国の位置と今後の行方
著者等紹介
関川尚功[セキガワヒサヨシ]
1951年、長野県生まれ。関西大学文学部史学科卒業。1974年、奈良県立橿原考古学研究所入所。学生時代を含め約40年、大和の遺跡や古墳の発掘と検討に携わる。纒向遺跡、藤ノ木古墳、太安萬侶墓などの調査に従事。2011年、橿原考古学研究所を退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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perLod(ピリオド)🇷🇺🇨🇳🇮🇷🇵🇸🇾🇪🇱🇧🇨🇺
3
2020年刊。著者は橿原考古学研究所で40年に渡って奈良の各種遺跡を調査してきた考古学者。 第1章:邪馬台国と大和の考古学。 邪馬台国の所在地の二大候補、北九州と畿内。また畿内といっても候補地は大和のみなので本書では大和説としている。両候補地は地理的にかけ離れているので文献以外に考古学からの検討が有効としている。その際に、高橋健自の意見を引き、その地は当時の政治・文化の中心地なので中国文化の影響が表れている地で無いといけないとしている。→2024/08/01
Junko Yamamoto
2
否定だけの本2022/06/13