内容説明
ある日突然、著者は脳こうそくに倒れ、声と音を同時に失った。「もう死んだほうがましだ」。繰り返し絶望が襲った。しかし、著者は気付いた。―「自分を支えてくれた多くの人に、感謝の気持ちを伝えたい」絵筆を握り、言葉を添えて、路上で販売したポスト・カードは5万枚以上。シンプルな言葉が胸をうつ、河村武明初の画文集。あなたに、勇気と励ましをくれる本。
目次
僕は「無口な」ペインター
闘病日記(突然の発病をふりかえって;夢そして発病;奇跡の生還しかし…;リハビリとジレンマ)
僕が絵を描きはじめたわけ
ストリートで展示会
絶望から救ってくれた彼女の愛
絵画解題
画家・河村武明これまでのあゆみ
あせらずほっこりりらっくす
著者等紹介
河村武明[カワムラタケアキ]
通称たけ。1967年、徳島県生まれ。高校時代より音楽活動を開始し、1998年、京都でアコースティック・デュオ「たけかめ」を結成。音楽活動は順調に進んでいたが、2001年10月脳こうそくを発病。右半身麻痺、失語症、聴覚障害など後遺症が残り、声と音を失う。ミュージシャンの道も絶たれ、今後の人生に絶望を感じるなか、自由が残された左手で絵を描くことに生きる喜びを見いだし画家になることを決意する。自作の絵をポスト・カードにしてストリート(路上)に展示・販売するなど、ユニークな活動を展開。2003年3月には、高島屋京都店で展覧会を開催し、多くのファンを魅了した。また、前向きな生き方はNHK教育テレビ「きらっといきる」、フジテレビ系列「奇跡体験!アンビリバボー」などに取りあげられ話題を呼んだ。現在もストリートでの展示・販売、作品制作に意欲的に取り組む日々を送る。「表現画房たけ」主宰。京都市在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。