目次
対談 草の根から見るアジア
特集 変革期のアジアと宗教(アジアの人道問題への日本宗教の取り組み―WCRP・ACRPの場合;社会参加仏教(エンゲイジド・ブッディズム)―アジア仏教徒の社会的行動そして日本仏教の可能性
ハイブリッドな日本とグローバル時代における宗教)
対談 仏教を開くアジアの女性たち
スリランカの民族紛争―その宗教的位相
「他者」をめぐる考察―南タイにおけるムスリムと仏教徒の関係から
インドの宗教・社会統合・ジェンダー―ダリット女性の解放運動の視座から
宗教演劇から世界遺産へ―南インド・ケーララのクーリヤーッタム
随筆 カリスマからスピリチュアリティーへ〔ほか〕
感想・レビュー
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naagita
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社会参画仏教の女性研究者・活動家の対談で、欧米人の「尼僧」たちがアジア仏教徒の女性たちを露骨を見下して「指導」したがることに憤慨していた。いくら仏教に改宗しても、人より「道徳的優位」を気取って支配したがる白人たちの心根はなかなか変わらないのだな。他にも、中村哲氏と金子昭氏の国際ボランティアに関する対談、インドのダリット女性の解放運動やら、スリランカ民族紛争の深層やら、モンゴルにおける韓国系福音派教会の伸張など、読み応えのある論考(できの悪い三題噺のような論文もあるが)が揃っていた。2009/06/16