七三一のシリウス

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  • サイズ 46判/ページ数 226p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784870225862
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

石井四郎隊長率いる七三一部隊が細菌戦研究のために行った凄惨な生体実験の数々。被験者はマルタ(丸太)と呼ばれ、人ではなく物として扱われ、次々に抹殺されていった。希望を抱いて満州に渡った少年たちは、突きつけられた現実にどう向き合ったのだろうか。三人の視点で、それぞれの生き様を描く長編小説。

著者等紹介

柴山芳隆[シバヤマヨシタカ]
1942年秋田市生まれ。1966年東北大学文学部卒業、教員として勤務。勤続十年を過ぎた頃から、教壇に立つ傍ら創作活動に従事。1987年最初の単行本である中編小説集『しろがねの道』刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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wankousan

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ノンフィクション小説で実際にこんな事が行われていたとは驚きしかない!戦争の恐ろしさが確認できる。七三一という部隊そのものがペストであるという文章が残った。「誰かが七三一の実態を伝えていかねばならないのです」最後にこう締めくくっていたのが印象的だった。2020/10/03

ちび独

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筆者の手記かと思わせる書き出しだが、手記風にかかれた小説である。七三一部隊といえば細菌兵器の開発製造で知られるところだが、その部隊の実情を少年隊の目線で書いている。施設での生活、人体実験の内容や細菌製造の工程などが、複数の少年の記憶という体で書かれているが、戦後米ソの思惑から七三一部隊が戦犯として裁かれることがなく、それどころか、部隊の主だった責任者が社会で要職についている状況を憂いて、七三一部隊の実情を世に知らしめるため、91歳になって手記を出すに至ったという構成。2019/07/06

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