内容説明
石井四郎隊長率いる七三一部隊が細菌戦研究のために行った凄惨な生体実験の数々。被験者はマルタ(丸太)と呼ばれ、人ではなく物として扱われ、次々に抹殺されていった。希望を抱いて満州に渡った少年たちは、突きつけられた現実にどう向き合ったのだろうか。三人の視点で、それぞれの生き様を描く長編小説。
著者等紹介
柴山芳隆[シバヤマヨシタカ]
1942年秋田市生まれ。1966年東北大学文学部卒業、教員として勤務。勤続十年を過ぎた頃から、教壇に立つ傍ら創作活動に従事。1987年最初の単行本である中編小説集『しろがねの道』刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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