内容説明
いじめ行為、不登校、引きこもり、暴力行為、虐待行為、非行と犯罪行為は、学校で、家庭で、地域で、社会で、なぜ、多発して起こり、どうして、続発して生じるのでしょうか。おのおのの心理、それぞれの病理を要因から解明しています。その要因を、ホーナイの「神経症的性格」に関する理論にもとづいて、臨床の事例をもとに解き明かしています、どのように対応するのか提案し、どうしたら防止できるのか提言しています。
目次
1部 ホーナイの「神経症的性格」に関する理論(「真の自己」を実現する、「基本的安心感」;「自己実現」を可能にする、「愛」と「愛情」;「基本的不安」(孤立や無力と敵意の感情)を回避し、自己を防衛する、「神経症的傾向」と「神経症的態度」 ほか)
2部 わずらう「神経症」を、解き明かす(「神経症」を、わずらった例をみる;「神経症」とは、どんな病で、どのような症状になるのですか;「神経症」を、なぜわずらうのでしょうか ほか)
3部 「神経症的性格」に根づく心理と病理を、解明する(学校での「いじめ行為」を、解き明かす―児童や生徒が集団で弱い者をいたぶる;学校での「暴力行為」を、解き明かす―児童や生徒が乱暴な振る舞いをする;学校へ行けない「不登校」を、解き明かす―児童や生徒が学校に行きたくなくなる ほか)
著者等紹介
藤掛永良[フジカケナガヨシ]
1934年熊本県に生まれる。1984年奈良県中央児童相談所長兼婦人相談所長。1994年奈良文化女子短期大学教授。2000年奈良大学教養学部教授。現在、奈良いのちの電話協会副理事長、なら犯罪被害者こころの支援センター顧問。臨床心理士。専攻は臨床心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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