内容説明
不思議な猫に連れられて辿りついたのは、美しい洋館〈楡屋敷〉だった。あることで声を失い、療養を兼ねて下宿生活を始めた瑛麻。一階の〈書林コマドリ〉でアルバイトをしながら、本好きの下宿仲間と二階で暮らす生活は思いもよらない出来事ばかり。猫と本、そして温かい住人たちとの出会いが、凍えた瑛麻の心を溶かしていく。本に導かれ、新しい居場所で自分の言葉を見つける感動の物語。
著者等紹介
久賀理世[クガリセ]
東京都出身。東京音楽大学器楽科ピアノ演奏家コース卒業。雑誌Cobalt短編小説新人賞に入選の後、2009年度集英社ノベル大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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シナモン
94
タイトルに惹かれて衝動買い。世界観はとても好きなんだけど、詰め込み過ぎな感じでちょっと読みづらかったかな。温かみのある物語だと思いました。 2026/01/08
ワッピー
26
緘黙症のために休学した瑛麻が猫に導かれてたどりつき、いきなり「アンジュール」に呼ばれる冒頭のつかみから本の世界に没入できます。古い洋館を改装した書店コマドリという設定はなんとも魅力的。おいしいカフェがあって、そして屋根裏には古い本が眠り、1階には新刊書店というサンドイッチ状態は羨ましすぎる…こんなセラピーに出会いたいもの。瑛麻が本屋のアルバイトの中で次第に自分の場所を見つけ出し、世界を広げていくのはお約束。英国児童文学の香りが漂うものの、「グリーンノウ」「ナルニア」といった世界よりはワンクッションおいた⇒2026/05/01
よっち
26
あることで声を失い、療養を兼ねて下宿生活を始めた瑛麻が、不思議な猫に連れられて楡屋敷と書林コマドリにたどり着く物語。一階の住居の間取りを活かした本の家〈書林コマドリ〉でアルバイトをしながら、本好きの下宿仲間と二階で暮らす生活。人の悩みに寄り添う名作や再生を促す古典との出会い、猫と本、そして過度に踏み込まず日常を支えてくれる温かい住人たちの存在が凍えた瑛麻の心を少しずつ溶かしていく展開で、過去と向き合い一歩踏み出す勇気を出した瑛麻が、迂回路だと思っていた裏口の本当の意味を悟るその結末はなかなか印象的でした。2025/11/17
sheemer
23
癒し寝物語ラジオドラマ代わりライト系、のつもりで聞いていたら意外な良作だった。作者は東京音大ピアノ科出身だが今回音にまつわる話はない。旧洋館をリノベした書店兼下宿屋に、理由は不明だが声を失った女性が入居し、そこで起こる本にまつわる連続短編。本の話がしっかりしていて、孫引きで読みたくなるし、文章も今風な無駄クドさがなくすっきりとしている。最後にこの書店の成り立ちに繋がる歴史が明かされ、これは実際に取材したのだろうかと思う興味深さがある。webには見つからないが知りたいレベル。単作だが続編も期待したい作品。2026/05/13
み
20
ジャケ&タイトル読みした作品、たぶん初読みの作家さん。こんな本屋さんなら住み込みで働いてみたいです。アンジュール読んでみたい、気になります。お話しは、何となく読了。2026/01/25




