内容説明
1970年頃から始まった反原発運動の中から誕生した「緑の党」の活躍により、世界でも類を見ない環境先進国となったドイツ。世界に先駆けて始めた環境教育は、市民の環境意識を育み、やがて世論を形成し、国を動かす力となった。2011年3月11日の福島原発事故を受け、22年までの原発廃止を決定したドイツの選択。
目次
第1章 反原発運動の前史
第2章 激化する原発反対運動
第3章 緑の党の誕生と驚異の躍進
第4章 チェルノブイリ事故と放射能汚染
第5章 コール政権の太陽光・風力発電政策
第6章 社会民主党と緑の党の連立政権樹立
第7章 フクシマで破綻した原発延命策
第8章 福島事故は各国の原発計画をどう変えたか
第9章 巨大事故後、ドイツを追う日本
終章 原発反対運動が築いた環境先進国ドイツ
著者等紹介
川名英之[カワナヒデユキ]
環境ジャーナリスト。千葉県生まれ。1959年、東京外国語大学ドイツ語科卒、毎日新聞社に入社。1963~1964年、ウィーン大学へ文部省交換留学。社会部に所属し、主に環境庁・環境問題を担当、1985年、編集委員。1989年、立教大学法学部非常勤講師。1990年、毎日新聞社を定年退職、環境問題の著述に専念する。この間、津田塾大学国際関係学科などで非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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