出版社内容情報
小さな日常の幸せを見逃している理由、それは悩みや不安が、心も頭も支配しているからに他なりません。
あなたの中にあるモヤモヤした悩みや不安は何ですか?
「会っていなくても、そのイヤな人が頭に浮かんでしまう」
「寝る前にしんどい記憶が蘇り、眠れなくなる」
「気にしたくないのに、気にしてしまって、疲れる」
とにかく、しんどい。毎日がしんどい……。
悩みには二種類あります。
「いい悩み」と「悪い悩み」です。
いい悩みは、自分を成長させる力になります。新しい挑戦に向けて悩むことで、次の一歩を踏み出す勇気が生まれます。
悪い悩みは、時間を浪費し、心を蝕むだけです。過去の出来事や他人のことで悩み続けても、何も変わることはありません。
人生は有限です。限られた時間の中で、意味のある悩みにだけ向き合う。自分にはどうしようもない余計な悩みは、手放していく。
では、どのように手放していくのか……。
実はこの「悩みに振りまわされてしまう心」に対して、何百年も前から、シンプルで力強い答えをくれている存在があります。それが、「禅語」です。
禅語とは、禅の修行のなかで語られてきた、短くも深い言葉。
何気ない日々の中で見逃してしまいがちな「気づき」や「整え方」を、たったひと言で教えてくれます。
悩みや不安が頭の中を占領してしまうと、美味しいごはんも、家族との会話も、季節の移り行く美しさも、全部「あるのに、感じられない」状態になってしまう。
しかし、逆にいえば、禅の教えが詰まった禅語の考えを取り入れることで、そんなモヤモヤした心が、少しずつ整っていきます。
この本では、日々の「しんどさ」に寄り添いながら、禅語を通して、心の悩みを少しずつ軽くしていく方法を紹介していきます。
どこか一つの言葉でも、心に届くものがあれば、それは、きっとあなたの「言葉のお守り」になるでしょう。
自分の感情や思考を飼い慣らして、少しずつ手なずけていくことで、日常で起こりやすい「しんどい」にとらわれることが、少しずつ減っていきます。
気づけば、ふとした瞬間に心がゆるみ、見過ごしていた小さな幸せに、そっと気づけるようになる。そんな変化をもたらしてくれるのが、禅語という言葉の力です。
本書で紹介する禅語の中に、あなたの心に静かに寄り添ってくれる「ひと言」が見つかりますように。
内容説明
ささいなことが気になって生きづらい。怒り 悩み 不安を小さくする練習。自分にはどうにもならない負のループからの脱出法。仕事 恋愛 人間関係もラクになる。
目次
第1章 いつも忙しい人のための、しなやかに生きる禅語 ストレスフリーを手に入れるための整え方
第2章 感情に流されず、揺るがない決断力を養う禅語 新しい自分のつくり方
第3章 限りある時間をどう生きるか考える禅語 「今」に集中する作法
第4章 成果を求める気持ちを整える禅語 失敗と焦りに支配されないマインドセット
第5章 新しい自分が動き出す禅語 成長を続けるシンプルな習慣と挑戦的な行動の力
第6章 自分を磨いて、育てる禅語 心を進化させる静かな戦略
第7章 人と生きる禅語 平常心でつながる人間関係
著者等紹介
枡野俊明[マスノシュンミョウ]
1953年、神奈川県横浜市生まれ。禅僧、庭園デザイナー、教育者、文筆家。曹洞宗徳雄山建功寺住職。多摩美術大学名誉教授。大学卒業後、大本山總持寺にて修行。以降、禅の教えと日本の伝統文化を融合させた「禅の庭」の創作を続け、国内外で数多くの作品を手がけている。芸術選奨文部大臣賞(1998年度)を庭園デザイナーとして初受賞。カナダ総督褒章(2005年)、ドイツ連邦共和国功労勲章功労十字小綬章(2006年)なども受賞している。2006年、『ニューズウィーク(日本版)』にて「世界が尊敬する日本人100人」に選出。教育の現場では、長年にわたり多摩美術大学で後進の指導にあたり、2023年、名誉教授の称号を受ける。著書には多数ベストセラーがあり、現代人の不安や悩みによりそう禅の言葉は、世代を超えて多くの支持を集めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。