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内容説明
19世紀なかば、ジャガイモの凶作に端を発し、100万人の餓死と100万人の国外流出をもたらしたアイルランド大飢饉。この災厄はジョイスの作品でどのように表象されているのか?『ダブリンの市民』『若き日の芸術家の肖像』『ユリシーズ』を詳細に分析し、ジョイスが秘めていた政治的意思を読む。
目次
序章 ジェイムズ・ジョイスとアイルランド大飢饉
第一章 マンガンとミッチェルを読むジョイスを読む―大飢饉人災説の系譜とテクストを介した追体験
第二章 ポリー・ムーニー、あるいは謀略のタイピスト―「下宿屋」における大飢饉後の晩婚化社会と女性の就労
第三章 「ベルファストの贈り物」、あるいは大飢饉後のアイルランドにおける「魔女」―「土」の政治性を再考する
第四章 その名を語りえぬ亡霊―「死者たち」に取り憑く大飢饉の記憶
第五章 傷ついたジャガイモ、あるいはテクストの政治的無意識―『若き日の芸術家の肖像』と『次こそ必ず』における大飢饉表象の比較を通して
第六章 「硬く、黒く、しなびたジャガイモ」の政治学―ポスト大飢饉小説としての『ユリシーズ』
終章 空腹のアイルランドとジョイスの渇望
著者等紹介
田多良俊樹[タタラトシキ]
1977年、熊本県生まれ。広島大学大学院文学研究科博士課程後期修了・博士(文学)。現在、安田女子大学文学部准教授。専門は英文学、アイルランド文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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