出版社内容情報
大好評『児玉源太郎』(2019年)の大増補版!
名将の条件、危機の時代のリーダーのあるべき姿とは?
「児玉源太郎関係文書」・「児玉家資料」を用いた初の本格評伝!
台湾統治を軌道に乗せ、日露戦争を勝利に導いた“窮境に勝機を識る”名将の実像を、防衛省防衛研究所、防衛大学校で児玉を講義した明治軍事史研究の第一人者が、「児玉源太郎関係文書」に加えて、新史料である「児玉家資料」・「浅見家史料」を使い、政治史・戦史・軍事学的観点から描き出す。
・児玉は二〇三高地で何をやったのか?
・児玉の用兵思想とは?
・児玉は天才的戦術家だったのか?
・統帥権改革の真相は?
・新史料が明かす帷幄会議設置構想・監軍部(教育総監部)廃止構想とは?
・内務大臣時代の先進的な諸政策はいかなるものか?
・児玉が台湾統治で用いた「油さし政治」とは?
二〇三高地攻略戦を指導し、日露戦争を勝利に導いた男・児玉源太郎。だが、児玉は戦争・作戦指導のみならず、軍事行政、軍制改革、軍隊教育、植民地統治でも成功を収めた。さらに、児玉には「平時の予言的改革者」としての側面もあった。これまでにも児玉の評伝は複数刊行されているが、近年になり公開された「児玉源太郎関係文書」を含む児玉関係史料を網羅的に収集することで、新たな事実が発見され通説を覆す必要が出てきた。
本書は、多面的才能を持つ児玉の生涯を、新史料を駆使し、政治史・軍事学・戦史的視点を中心に描いた、児玉評伝の決定版である。
【目次】
はじめに/児玉家略系図/序章 明治天皇の御沙汰書
第一部 萬里南を鎮めて快哉を叫ばん
第一章 四十二の二つ児/第二章 河東の精兵/第三章 憤涙、雨の如く滴る/第四章 児玉参謀は健在なるや/第五章 妖気地を捲き山河を蔽う/第六章 東京鎮台第一等の連隊/第七章 陸軍の児玉か、児玉の陸軍か/第八章 ドイツ軍隊の骨髄は国境の軍隊にあり/第九章 陸軍省は即ち児玉なり/第十章 我が断案所信を貫くべし/第十一章 悪戯好きの洗練された紳士
第二部 戦血山野を染めて総て荒涼中に在り
第十二章 軍備充実と軍政刷新――軍制大改革/第十三章 大鉈を揮って削るべし/第十四章 名利は糞土の如し/第十五章 初戦の結果は全局の成敗に関する/第十六章 諸君の意見は国家の意見なり/第十七章 実は厠に隠れ居たりしなり/第十八章 親友乃木と会い、軍に忠告せん/第十九章 万難を排して奉天東北に進出せよ/第二十章 戦争をやめる技倆/第二十一章 突飛新式の果断家の終焉/終章 児玉源太郎とは?――窮境に勝機を識る男
註(本文)/主要参考文献一覧/附表1・2/児玉源太郎年譜
【目次】
はじめに
帝国の興廃はこの一戦によって岐れる/「平時における飽くなき予言的改革者」
児玉家略系図
序章 明治天皇の御沙汰書
七十年ぶりに陽光を浴びた石像/明治天皇の悼惜/本書の目的
第一部 萬里南を鎮めて快哉を叫ばん
第一章 四十二の二つ児
1、生誕と家系
詩筵を賑わす男児出生の報/家系
2、父と義兄の死
父の悶死と浅見巌之丞の入婿/源太郎の教育/執政富山源次郎暗殺失敗と次郎彦の死
3、落魄と復興
家名断絶と報仇雪恨の教え/藩論転換と家名復興
第二章 河東の精兵
1、初陣
献功隊/敗戦で幕を開けた児玉の戦歴
2、教導隊でのフランス式歩兵学修行
将校速成教育と大村益次郎の死/児玉が受けたのは純粋な下士官教育か?/仮病事件/脱隊騒動に出陣/山田顕義による抜擢
第三章 憤涙、雨の如く滴る
1、任官と大阪鎮台での部隊勤務
任官――将校昇進は異例の出世なのか?/近代軍建設/大阪鎮台在勤時代――貼紙事件/任務の趣旨に基づく独断専行/食客から知識を吸収する/友人山田頴太郎との芸者遊び
2、戦傷
佐賀の乱/通説に対する疑問/石黒忠悳との出会いと野津鎮雄の知遇/憤涙、雨の如く滴る
第四章 児玉参謀は健在なるや
1、結婚と熊本鎮台での新生活
結婚・昇進・母の死/琉球出張と熊本鎮台幹部との交友
2、敬神党の乱
敬神党挙兵/鎮台の反撃/児玉による迅速な対応/隣県への叛乱波及を未然に防ぐ/「児玉参謀は健在なるや」の真偽/なぜ児玉が指揮権を継承したのか?/反撃を組織したのは児玉か?――通説の誤り/関係者からの評価
第五章 妖気地を捲き山河を蔽う
1、熊本城攻防戦
政府へ尋問の廉これあり/熊本鎮台籠城策に決す/政府軍は加藤清正の築城で勝利したのか?/天守炎上/児玉が放火したのか?――有力説に対する疑問/籠城中の問題をどう解決したのか?/高まる城内の不安/児玉、抛擲弾を発明する/突囲隊の出撃/児玉にとっての熊本城攻防戦の意義
2、豊後・日向方面での戦い
速やかに鹿児島を突かざるべからず/児玉は遊撃戦を戦い治安対策に精通したのか?/幕僚勤務とは?/奇兵隊の豊後進入/児玉提案の可否――通説の再検討/児玉の甘い作戦見通し/赤松峠・陸地峠の戦い/攻撃成功に
内容説明
「児玉源太郎関係文書」・「児玉家資料」を用いた初の本格評伝!二〇三高地攻略戦を指導し、日露戦争を勝利に導いた男・児玉源太郎。だが、児玉は戦争・作戦指導のみならず、軍事行政、軍制改革、軍隊教育、植民地統治でも成功を収めた。さらに、児玉には「平時の予言的改革者」としての側面もあった。これまでにも児玉の評伝は複数刊行されているが、近年になり公開された「児玉源太郎関係文書」を含む児玉関係史料を網羅的に収集することで、新たな事実が発見され通説を覆す必要が出てきた。本書は、多面的才能を持つ児玉の生涯を、新史料を駆使し、政治史・軍事学・戦史的視点を中心に描いた、児玉評伝の決定版である。本書は、『児玉源太郎』(2019年、小社刊行)に、新史料である「児玉家資料」・「浅見家史料」などに基づく記述や写真などを大幅に増補した新版である。
目次
明治天皇の御沙汰書
第一部 萬里南を鎮めて快哉を叫ばん(四十二の二つ児;河東の精兵;憤涙、雨の如く滴る;児玉参謀は健在なるや;妖気地を捲き山河を蔽う;東京鎮台第一等の連隊;陸軍の児玉か、児玉の陸軍か;ドイツ軍隊の骨髄は国境の軍隊にあり;陸軍省は即ち児玉なり;我が断案所信を貫くべし;悪戯好きの洗練された紳士)
第二部 戦血山野を染めて総て荒涼中に在り(軍備充実と軍政刷新―軍制大改革;大鉈を揮って削るべし;名利は糞土の如し;初戦の結果は全局の成敗に関する;諸君の意見は国家の意見なり;実は厠に隠れ居たりしなり;親友乃木と会い、軍に忠告せん;万難を排して奉天東北に進出せよ;戦争をやめる技倆;突飛新式の果断家の終焉)
児玉源太郎とは?―窮境に勝機を識る男
著者等紹介
長南政義[チョウナンマサヨシ]
戦史学者。國學院大學法学研究科博士課程後期単位取得退学。政策研究大学院大学COEオーラルヒストリー・プロジェクト・研究アシスタント、国会図書館調査及び立法考査局、靖國神社靖國偕行文庫などを経て現職。防衛省防衛研究所研究会講師(2017年)、防衛大学校部外講師(2018年)として児玉源太郎をテーマとした講義・講演を行なう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



