出版社内容情報
世界のプロに読まれている教科書。
一般にもわかるように工夫された現代陸戦の理論を知るための、最高峰の羅針盤!
本書を読めば、作戦術、ハイブリッド戦、多領域戦、そして中・露が目指す陸戦など、現代の陸戦に関連する語彙、概念、問題および議論を徹底的に学ぶことができる。さらにウクライナ戦争が陥っている今日の状況について明快に理解することができる。自衛隊が経験してきたPKO、イラク派遣といった国際平和協力活動などついても論理的な背景を与える本であり、陸戦(land-warfere)を専門的に考える上で必須の基本書。
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【目次】
現代陸戦概説
第二版への序文
序章
第Ⅰ部 陸戦の発展
第一章 理論上の陸戦
第二章 現代陸戦の発展
第三章 現代戦術
第四章 現代の作戦術と戦争の作戦レベル
第五章 陸戦‐文脈と差異
第Ⅱ部 勝利とは何か
第六章 対反乱作戦
第七章 平和・安定化作戦
第八章 ハイブリッド戦
第Ⅲ部 将 来
第九章 将来の陸戦
第十章 範例的[パラダイム]陸軍
第十一章 ロシアと中国
結論
訳者後書き
解説
用語集/参考文献/索引
【目次】
現代陸戦概説
第二版への序文
序章
(なぜ地上なのか/なぜ、武力戦なのか/戦争の諸階層とは何か/戦略レベル/作戦レベル/戦術レベル/現代の陸戦とは何か/本書の概要/第Ⅰ部 陸戦の発展/第Ⅱ部 勝利とは何か/第Ⅲ部 将来/本書の主要テーマは何か)
第Ⅰ部 陸戦の発展
第一章 理論上の陸戦
陸上領域[ランドドメイン]の特性とは(政治的重要性/多様性/不透明性/抗堪性/可変性)/陸上戦力の特性とは(諸特性/長所と短所)/ランド・パワーの依存的性質(戦略と政策/統合戦と多領域戦[マルチドメイン・ウォーフェア]/統合戦の課題/心理面)/陸戦‐ 重要な原則と概念(現代陸戦の力学/戦争の規模/火力/運動性/兵站/指揮・統制/戦争の原則/火力と機動/機動と消耗/破壊と混乱/集権と分権/調和と主動/単独兵科と諸兵科連合/集中と分散/攻撃と防御)/小括/要点/問い
第二章 現代陸戦の発展
革命なのか進化なのか(軍事革命と陸戦/進化に関する議論/軍事革命という概念への批判/軍事革命における継続の重要性)/軍事変化の原動力(軍事革命の多様性/軍事技術革命/軍事における革命(RMA)/軍事社会革命/複合的な視点)/小括/要点/問い
第三章 現代戦術
現代戦術の基礎(現代戦術の原則)/一九〇〇~一九一四年の陸戦(火力対銃剣/議論の解決/一九一四年の軍事ドクトリン)/初期の適応/現代戦術(複合的な進化/ドイツ軍の浸透戦術/分権/擾乱/準備)/現代の戦術防御/現代戦術/小括/要点/問い
第四章 現代の作戦術と戦争の作戦レベル
作戦術とは(作戦術の定義/作戦術に共通する主題/重要な変数)/作戦術の展開(歴史的起源/一九一八年と戦術の欠点/戦間期と作戦術/イギリス、フランスおよびアメリカ/ソビエトによる作戦術の体系化/ドイツの電撃戦/電撃戦の臨機応変の特性/第二次世界大戦/作戦術の限界/作戦術の継続的なつながり/消耗の重要性)/戦争の作戦レベル(冷戦/アメリカの作戦レベルのドクトリン/発展の広がり/エアランド・
バトル)/批判と論争(作戦術に関する論争/作戦レベルについての論争/将来に向けて)/小括/要点/問い
第五章 陸戦‐文脈と差異
陸軍の適応と革新を形作るものは何か(軍事競争と軍事変化の源/互換性と適応/陸軍における変化の概念化)/文脈と差異(現代システムの多様な適用/差異と戦争の特質の関係性/非互換性と現代システム陸戦/非西側の戦争と軍事的有効性)/小括/要点/問い
第Ⅱ部 勝利とは何か
第六章 対反乱作戦
反乱とは何か(反乱の特徴/反乱のモデル/反乱の歴史的発展/反乱の理論の出現/毛沢東主義