出版社内容情報
思惟を思惟自体に基礎づける純粋学としての存在の形而上学。自由な自我に概念の現存を見、概念の内在的運動=弁証法により認識と実践、真と善を統一する絶対理念に導く近代哲学の最高峰。決定版・全三巻。
苦痛は、生き物の特権である。生き物は実存する概念であるから、無限の力を持つ現実である。すなわち、それらは自己のうちでそれら自身の否定性であるとともに、それらのこの否定性がそれらに対してあり、それらはその他在の中で自己を保存するのである。――矛盾は考えられないと人が言うとすれば、矛盾はむしろ生きたものの苦痛の中で現実的な実存ですらある。(本文より)
内容説明
思惟を思惟自体に基礎づける純粋学としての存在の形而上学。自由な自我に概念の現存を見、概念の内在的運動=弁証法により認識と実践、真と善を統一する絶対理念に導く近代哲学の最高峰。決定版・全三巻。苦痛は生き物の特権である。
目次
第二編 主観的論理学または概念論 第三巻 概念論 第一部 主観性(概念;判断;推理)
第二部 客観性(機械的機制;化学機序;目的論)
第三部 理念(生命;認識活動の理念;絶対理念)
著者等紹介
山口祐弘[ヤマグチマサヒロ]
1944年、東京生まれ。1968年、東京大学文学部哲学科卒業。1976年、東京大学大学院人文科学研究科哲学専門課程博士課程単位取得満期退学。1986年、ブラウンシュヴァイク大学客員研究員。1989年、東京理科大学在外研究員。Ph.D.現在:東京理科大学理学部教養学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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