森のロマンス

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  • サイズ 46判/ページ数 539p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784867930045
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

都パリを逐電したラ・モット夫妻は、荒野の一軒家で保護した美しき娘アドリーヌとともに、鬱蒼たる森の僧院に身を隠す。彼らを待ち受けるのは恐るべき悪謀――



今なお世界中で読み継がれる名著『ユドルフォ城の怪奇』に先駆けて執筆され、著者の出世作となったゴシック小説の傑作。刊行から二三二年を経て本邦初訳!



 袖口にスリットが入ったグレーのキャムレットの衣装は、彼女の容姿を引き立てこそすれ、飾り立てるものではなかった。開いた胸元には乱れた髪が覆いかぶさり、慌てて纏った軽いベールは、混乱していたためか、上げられたままになっていた。(…)この荒涼とした家、そしてそこに巣くう粗暴な輩たちとはあまりに対照的な、優雅で洗練されたその様相を見るにつけ、彼は、これは実人生での出来事というよりは、想像力が生み出したロマンスなのではないか、という気がしてくるのであった。彼は何とか彼女を慰めようと努めたが、その誠意あふれる同情心に疑いを差し挟む余地はなかった。娘の恐怖心は徐々に収まってゆき、悲しみと同時に感謝の念も湧き上がってきた。

「ああ、ありがたや……」彼女は言った、「わたしをお救いくださるために、天が貴方様を遣わしてくださったのですね……どうか貴方様に神の報いがございますよう……わたしには貴方様以外、この世に一人の味方もないのです……」(本書より)

内容説明

都パリを逐電したラ・モット夫妻は、荒野の一軒家で保護した美しき娘アドリーヌとともに、鬱蒼たる森の僧院に身を隠す。彼らを待ち受けるのは恐るべき悪謀―。今なお世界中で読み継がれる名著『ユドルフォ城の怪奇』に先駆けて執筆され、著者の出世作となったゴシック小説の傑作。刊行から二三二年を経て本邦初訳!

著者等紹介

ラドクリフ,アン[ラドクリフ,アン] [Radcliffe,Ann]
1764年7月9日、ウィリアム・ウォードとアン・オーツ・ウォードの一人娘としてロンドンに生まれる。陶芸家ジョサイア・ウェッジウッドのパートナーとして有名なトマス・ベントリーに預けられて少女期を過ごす。ゴシック建築やピクチャレスクへの関心、詩人ジェイムズ・トムソンへの傾倒は、この母方の義理の叔父からの影響と考えられる。1787年、急進的な傾向で知られる「ガゼティア」紙の記者として筆を揮っていたウィリアム・ラドクリフと結婚。1789年、第一作となる『アスリン城』を匿名で出版。翌1790年、第二作の『シチリアのロマンス』を同じく匿名で出版。1791年の第三作『森のロマンス』が好評を博す(本書の第二版から著者名が「アン・ラドクリフ」名義となる)。1794年、「ユドルフォ城の怪奇』を発表。この四巻本の長大な恐怖小説は、発売と同時に大評判となった。1796年、『イタリア人』を発表。前作に劣らぬ評価を得るが、本書が生前に発表された最後の小説となる。前年に罹患した胸部の感染症が悪化し、1823年2月7日に逝去。享年58

三馬志伸[ミンマシノブ]
1959年千葉県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。同大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学(文学修士)。英文学者、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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藤月はな(灯れ松明の火)

56
パリでの華美な生活で身を持ち崩したラ・モットは借金取りから逃げる際、山賊から美少女アドリーヌを託される。隠れ場として廃修道院に居を構えるラ・モット達だが、その修道院には貴人殺人の噂があった。そしてアドリーヌが騎士と邂逅した時から運命の輪は廻り始めた。幽霊は現れるが話の本筋には関わらない。・・・と思いきや、アドリーヌの複雑な生い立ちと相俟って伏線になっていたとは!ラストの悪役の扱いは今のざまぁ系に慣れた人は物足りないかな?個人的にうっかり八兵衛的だが善人な従者、ピーターが良い味を出していると思います。2023/12/26

帽子を編みます

44
アン・ラドクリフ、ゴシック小説では、必読の作家です。『ルドルフォ城の怪奇』は読み逃しましたが、この本は毎晩愉しく読みました。森の中の廃墟となった僧院、父に見離された美少女、パリを逃れて隠遁生活を送る一家。謎の小部屋、秘密の階段、ボロボロの文書。次々に謎が出て、美少女アドリーヌの境遇は絶体絶命のピンチに。逃亡に成功して落ち着いたのもつかの間、愛する人の死が迫ります。最後の部分での大逆転、息をもつかせぬ展開、驚きそして大団円。ハラハラドキドキの一冊でした。表紙絵がピラネージ、廃墟の僧院にぴったりです。2023/12/31

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