感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
内島菫
9
カバー裏表紙に記載がある「自分の町の誰も買えないものを作るようなことは、なんかおかしい気がする」というのは、カンカン少年が住む町の農業のために、本当に効果的なカカシは高価で誰も買えない状況をさしていると思われる。が、作品自体はそんな世の中を高みから批判するのではなく、香山マンガらしく地に足のついた生活をひとつひとつこなしていくような、まずしいながらも丁寧な暮らしが描かれる。その丁寧さの底にあるもの(唐代あたりの中国の厭世的な詩人たちっぽさ)がもともとどこか一種のファンタジー的な雰囲気があるので、2024/06/30
まるのすけ
2
読みながら、意識的に黒先と薄青線を合わせていかないとならず、この点は読むのにかなり苦労している。 2巻がきちんと発売されるか、ファウストのことがあるので、気になっている。 エッセイ漫画家系で展開されるか、思想系自活系で展開されるか、少年マンガ的展開を見せるか。 自分としては、少年マンガ的な、エンタメ性と作品性の両立が成されるのを期待しています。 2024/07/06
みおりえんぬ
2
定食だけは毎日違っていた!!2024/06/01
kentaro mori
2
表4紹介文「北方の国レタイトの集落に住む少年・カンカンは最近、どうも納得がいかない。「自分の町の誰も買えないものを作るようなことは、なんかおかしい気がする」。生活に苦しむ人々や、町に漂う閉塞感を感じていたカンカンはある日ふと、外の世界に出てみよう、と考えたのだった。生きるための旅に出よう。力を持たざる者たちによる「居場所発見」ファンタジー!」 2024/05/22
たけのこ
2
『ベルリンのうわの空』などの香山哲先生の新作。 ファンタジーというよりも「ゲーム」っぽさ満載ですね。裸一貫村を飛びだして、お金を稼いでアイテムを集める感じとかもまさにゲームの序章って感じ。そんな要素がこれでもかと色濃く出ているので、ゲーム好きにオススメです!2024/05/15