内容説明
フォーレやラヴェルが新しい時代を切り開いた陰で忘れられていった作曲家テオドール・デュボワ、今再評価が進み再び歴史の表舞台へ。
目次
序章 音楽史・音楽学・人類学―西洋音楽史研究としての音楽人類学(音楽の自律性;心を動かす何か ほか)
第1章 ラヴェル事件再考―デュボワはパリ音楽院院長を解任されたのか(「事件」の概要;ラヴェルに対する評価 ほか)
第2章 アカデミック音楽の巨匠―デュボワの生涯と音楽(子供時代、パリ音楽院入学、ローマ賞大賞受賞;パリ音楽院の教授、そして院長就任 ほか)
第3章 一九〇五年のパリ音楽院の改革―デュボワからフォーレへの院長交代で何が変わったか(教職員の給与と懲罰規定;高等教育参事会の拡大 ほか)
第4章 一九〇五年のパリ音楽院の改革―その背景と「フォーレの改革」の真相(一八九二年の改革委員会でのダンディ案;一八九二年の改革委員会の最終提案 ほか)
著者等紹介
吉岡政徳[ヨシオカマサノリ]
1951年生まれ。奈良市出身。東京都立大学大学院社会科学研究科単位取得退学。社会人類学、音楽人類学専攻、東京都立大学人文学部助手、信州大学教養部助教授、神戸大学大学院国際文化学研究科教授、放送大学兵庫学習センター客員教授を経て、神戸大学名誉教授。社会人類学博士。主な著書として、『メラネシアの位階階梯制社会―北部ラガにおける親族・交換・リーダーシップ』(1998年、風響社、第15回大平正芳記念賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。