感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アナクマ
24
楽しみにしすぎて逆に手につかないってことはありませんか。楽しみを後にとっておきたい積読の心理というか。本書がそうでした。◉北海道のこの熊、どれくらいお馴染みでしょうか。木彫り熊について多面的に調べて記録・考察した本。今回は一文引用して終いに。「物語性がこれからだんだん薄れていく。寂しいことだけどさ、何かの形で動物に対する不思議さっていうのを、ある程度文学的な人間の知恵や力で形に残していった方が、のちの子どもたちが寂しくねえと思うよ」その依代としての木彫り熊。やはり関係者たちの肉声の部分がいいね。2025/08/24
チェアー
6
木彫り熊をいっときのブームで済ませてはいけないと思う。和人とアイヌの歴史をさかのぼることにもつながるし、これほど親しんだ「もの」についての人々の記憶や歴史につながるものだから。どの家にも必ずあった木彫り熊が日々を照らし出す。2024/11/12
KOSUKE_books
3
北海道旅行でヒグマに感動し、もっと熊について知りたい!と思った矢先に出会った本。 土産品として有名な木彫り熊の歴史、土産店へのインタビュー、博物館資料としての木彫り熊など、木彫り熊でこんなに多面的に書けるのかと驚いた。 読んでみて木彫り熊がなかなか微妙な立場にいて、これからどう語り継いでいくかの岐路に立っていることが分かった。あと木彫り熊が猛烈に欲しくなった。2025/08/12
takao
2
スイスの木彫り熊によく似た木彫り熊が1924年の品評会に出品された。そういえば、昔、フィンランドで八幡馬によく似たものを見たことがあるな。伝統ってなんでしょうね。2025/07/04
keigo
2
木彫り熊が北海道の観光において一大産業を為していた歴史を知ることができて驚いた。そう言われると自分の家にも古い木彫りの熊があった。そして、ミュージアムにおけるビデオゲーム機の保存の話にも話題が及ぶところに二度びっくり。2025/04/29
-
- 和書
- 正倉院文書入門 角川叢書