出版社内容情報
少子化にもかかわらず、首都圏を中心に中学受験をする子どもが増えています。最近では、定型発達(いわゆる一般的な発達)の子どもだけでなく、発達障害やグレーゾーンと呼ばれる発達障害の特性がある子どもが中学受験に挑戦するケースが増えてきました。
中学受験をする理由は、「子どもの特性に合う私立中に入れてあげたい」、「公立中では内申点を上げるのが難しそうだから、試験の点数だけで合否が決まる中学受験の方がいいのではないか」などです。
中学受験の勉強はどんな子どもにとってもハードであることはいうまでもありませんが、得意不得意の差が大きい発達障害の子どもが受験に向けて勉強するとなると、日々、発達障害の子どもに伴走する保護者の負荷がさらに上がってしまうことも多いです。発達障害の子どもの保護者が直面する問題は様々です。「ダメだしされるとイライラして荒れる」、「ケアレスミスがなくならない」、「ゲームや動画がやめられない」、「完璧主義で問題集が進まない」…。
そんな悩みを抱える保護者に向けて、勉強が苦手な子どもや発達障害やグレーゾーンの子どもの学習指導を行う「学習支援室世田谷つばき塾」の松本力哉先生(愛称:ゴリッキー先生)が、マンガを交えながら中学受験を乗り切るためにすぐ実践できる学習サポートのコツや心がまえを伝授します。
発達障害やグレーゾーンの子どもにとって、中学受験は決して乗り越えられない壁ではありません。適切な支援と受験戦略があれば、大きな可能性を開く扉となりえます。
本書は、発達障害やグレーゾーンの子どもだけでなく、勉強が苦手な子ども、定型発達の子ども、中学生・高校生など学生の勉強にも参考になる内容です。