出版社内容情報
粒子線治療について知りたい患者さん・ご家族に
重粒子線、陽子線、ホウ素中性子線等を利用した粒子線治療は、比較的新しい技術です。適応のあるがんの治療法として効果が高く、副作用が少ないと期待される反面、治療を受けられる施設が限られ、また費用が高額であるなど課題を残します。
しかし、年々治療施設は増え、健康保険を使って受けられる治療の範囲も広がってきています。研究が進み、副作用や効果の面で粒子線治療が向かない疾患もある一方、照射技術の研究、開発によりその課題をカバーできることもあります。
本書では、粒子線治療の最新の知識と、実際に治療を受ける際の注意、粒子線が適応となる疾患、粒子線治療施設の情報などを放射線治療、粒子線治療に携わる医師・関係者によって詳しく紹介しています。
内容説明
陽子線治療、重粒子線治療、ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)について正しく理解するために。
目次
第1章 粒子線治療とは(粒子線でがんを治療する;粒子線治療とは?;ほかの治療法との違い;粒子線治療の費用;粒子線治療の特徴;粒子線治療に使う放射線;粒子線治療に使う装置;カラー図解 粒子線治療)
第2章 病気の種類別にみる粒子線治療(粒子線治療の対象となる病気;頭部の病気;胸部の病気;腹部の病気;骨盤部の病気;その他の部位・全身の病気;今後の適用拡大を目指して)
第3章 粒子線治療を受けるとき(粒子線治療を受けたいと思ったら;詳しく知りたい粒子線治療;粒子線治療の副作用;治療後の生活;粒子線治療が受けられる医療機関)
第4章 もっと知りたい粒子線治療(歴史があり、今後も期待される粒子線治療)