内容説明
ホームレスたちとシェルターという救護施設に泊まり、ストリートで物乞いしたり、インディアンの長老から知恵を教わったり、元カノに赤ちゃんができていたり、アメリカのどん底を野良犬目線でさまよう物語だ。社会から落ちこぼれた者だから見える、愚かしくも魅力的な生身の人間が描かれている。80年代、アメリカの最底辺をヒッチハイクで駆け抜ける!大傑作ロードビートノベル。
目次
プロローグ きっとステキなトリップになるさ。
ニューヨーク “HAPPY”END OF THE WORLDに向かって!
ハリスバーグ 「プァッハッハッハッハッハッハー」
デトロイト 自由ほど、淋しいものはない。
シカゴ 落ちろ!落ちろ!落ちろ!そして目覚めろ!!
オマハ 「ジーザスに…わ、わき毛が生えてるんです!」
ウーンデッドニー 一斉射撃で皆殺しじゃ。
イエローサンダー 「ボウズ、あんまりムチャすんなよ」
シャイアン 「フレンド、フレンド、ケラケラケラ」
ソルトレイクシティー 「ぐぐぐ、ぐぇんき、でな」
オークランド 『霊長類 ヒト科 世界で最も危険な動物』
サンフランシスコ 「会わせたいのは、この子よ」
ロスアンジェルス ダメはちょうだい、ヤメテは入れて!
ラスベガス ハ、ハミ毛まで見たんですね?
グランドキャニオン まるで夢見る真珠のようだ!
オールドオライビ みんなみんな死んじゃえばいいんだ!
ウィンドロック あっ、空が、空がふってくる!
エルパソ テロリストよ、銭湯の壁を破壊せよ!
サンアントニオ 変態さんが世界を救う!
ニューオリンズ COTTON COTTON COTTON…綿花の海だ。〔ほか〕