内容説明
プーチンが信じる強固なアイデンティティーの淵源はここにあった!ロシアの目指すものを知るための必読書!ナロードニキとレーニンからグルジェフ、ラスプーチン、ドゥーギンまで気鋭のオカルト思想史研究家ラックマンによる待望のロシア・オカルト思想史。
目次
「ロシア的人間」―天使にして悪魔
母なる大地―桁外れな国
「美は世界を救う」―イコンの起源
失われた王国―キエフ陥落ののち
モンゴルからモスクワ国家へ―宗教的植民とロシアの建設者たち
雷帝とその苦渋の時代―黙示録的期待
西欧への窓―近代化への使命
美しき魂―「幼子のような無垢」への回帰
「新しい人々」―新しいリアリティーの創造
「銀の時代」―真理の探求者、哲人、聖人、そして罪人たち
聖なるロシアの終焉―人民を動かす力
ソヴィエトにおけるオカルト―精神と一般大衆
聖なるロシアの復興か―オカルト・リバイバル
著者等紹介
ラックマン,ゲイリー[ラックマン,ゲイリー] [Lachman,Gary]
米国ニュージャージー州生まれ。作家。ヨーロッパオカルト思想史、60年代対抗文化史、変性意識などをテーマに多くの著作をもち、公演活動を行っている。その著書は多数の言語に翻訳されている
堀江広行[ホリエヒロユキ]
専門はロシア思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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garth
16
いきなりコンスタンティヌス大帝の戴冠とコンスタンティノープルからはじまって、プーチンから延々歴史講義を聞かされて死んだ目になったマクロンもこんな感じだったのかと思った。マクロンもこの本を読んでおけばあそこまでダメージを受けることはなかったかもしれない。「銀の時代」「美しき魂」「新しい人々」概説書としてはいいのだが、そうするには思想的偏りがあって、なかなか難しいところである。あと、索引がない! 原注も割愛せずちゃんと載せている――ヒカルランドの本なのに――のに索引がない! 本当に画竜点睛だよ。この本に索引2024/08/16