感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Akio Kudo
3
★★★★★ 非常にリアリティのあるルポで、パチンコ依存についてとことん書かれた本。2024/05/09
Zero fagi
2
パチンコ依存症について知りたかったので手始めとしてこの本を。著者が実際に取材したパチンコ依存者の肉声はほんとに痛々しくて目を背けたくなるほどの現状だった。自分の近くにも同じような兆候を見せている友人がいるので、ほんとに他人事とは思えなかった。しかし、読んでいてとてもつらいよこれは。本人もつらいが周りも同じくらいつらい。この地獄を終わらせないと。そして、そのきっかけは本人にはなかなか作りにくい。さて、どうしたものか。他の本も当たってみたい。2022/09/16
孔明
1
パチンコは今も多くの人間によって支えられており、その多くは「ギャンブル依存症」という名前の病に罹患した300万人にも及ぶと呼ばれる者たちである。彼等・彼女等は何気ない日常に特に意識することも無くパチンコ店に入店して最初に初心者の段階で「ビギナーズラック」と呼ばれる幸運で数万円の儲けを出すことができた人間がそのまま味を占めて嵌り込むケースが多いそうだ。つまり、僅かな元手で稼げた成功体験が「このままずっと続く」というような妄想とも勘違いとも言える様な想いに囚われるのである。2023/07/11
シエナ
1
パチンコを憎みながらパチンコ通いをするという養分たちの不可解な行動がギャンブル依存症の闇の深さを示しているようだった。衰退したと言われつつも今なおパチンコ業界は隆盛を極めているとのこと。楽観癖と損失を過剰評価する人の習性を利用した産業なのだろう2023/01/18
松宇正一
1
「「衰退」という言葉に引きずられるとスケールを誤る」という著者。あの「劇場版鬼滅の刃」の売上の1日換算を2億円とすると、パチンコのそれは567億円である。そんなモンスター級の恐ろしい業界が日々金を吸い上げ、世界で最もギャンブル依存症が多い国日本を作り上げている。その底辺をコツコツと取材した本。平気で嘘をつくパチンコ依存者は、パチンコでの勝ちはパチンコでしか返せないという凝り固まった彼らの養分思考に支配されている。そして、職も捨て家族も捨て、ある日突然、消える。★★★★つ。2023/01/15
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- 和書
- 内科疾患と皮膚病変