内容説明
「新短歌教室」は、講師に歌人の岡野大嗣、木下龍也の両氏を招いたナナロク社主催の実践的な短歌講義の名称です。本書では教室に参加した六十名の作品と講師による一首評を収録しました。
目次
夢から目覚めさせるのも仕事だと(青木美穂)
真夜中に水平線は面となり(阿部啓)
コーヒーのカップの底にこびりつく(石川湧太)
納豆の糸を辿って帰ろうよ(磯部結衣)
アマゾンで買えるようにもなったけど(一ノ瀬ケイ)
四六判雑誌コミック文庫本(出野格)
ある夜に流星群が降ってきて(今川結貴)
サビよりもBメロが良い曲だった(うゆに)
こんなにも人がいますここに私がいます(大口恵)
箱のなかの箱のなかの箱にいるんだ(太田垣百合子)〔ほか〕
著者等紹介
岡野大嗣[オカノダイジ]
1980年、大阪府生まれ。歌人
木下龍也[キノシタタツヤ]
1988年、山口県生まれ。歌人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Maki
23
ナナロク社とゆう出版社が、木下龍也さんと岡野大嗣さんを講師に迎え行った短歌教室。その生徒さんの短歌と講師ふたりの選評。なんといってもこの本の佇まいに惹かれ2000部限定と知り慌てて購入しました。ブックデザインは名久井直子さん。いいなと思ったら名久井さんが装丁を手掛けているってゆうことよくありますね。そして短歌ですが、生徒さんなの?ってゆうくらい洗練されててびっくりしました。短歌は、ひとによって視点ががらりと違うのが面白い。あー短歌すき♡ すきだぁ!って改めて思いました。選評は岡野さんの方がわたしは好み。 2021/07/24
水色系
10
装丁が好きすぎて購入。木下龍也さん、岡野大嗣さんの選評あり。短歌ってひとによって目のつけどころが違ってて、世界をこんなふうに見ているのか、というのが端的に表されていて、心惹かれる。 〈カーテンのゆれるを持ち帰る夜の京阪おりて月がまぶしい〉(P105:浜野かもめ)2021/07/30
まぁみ
7
好きな歌人(好きな歌人は大勢ですが笑)ばかりを読む日々の私の心に、一石投じる本書。購入後、ずっと本棚に鎮座していたのですが『第二回 あたらしい歌集選考会の記録』を購入したので、こちらを思い出して熟読しました。様々なカラーといろんな感性に溢れていて眩しかった。短歌って素晴らしい。2023/03/30
生きの苦しみⅢ
2
二十秒かけてごめんなさいと書きそれから戻る呼吸の深度2021/11/20
ゆーき
2
きみがもし死んだらわたし世界一可愛い服で葬式行くね2021/05/25