感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あじ
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終戦80年・昭和100年に刊行された、北方領土元島民の肖像と記憶をまとめた写真集です。幼少期の一握の記憶なので、稀少性がありました。「両親から話を聞いておけばよかった」「語りたがらなかった」と回想する方が多かったですね。富山からの入植者が、結構いらっしゃったのも初めて知りました。証言者のお名前、難読地名が頻出するのでルビが欲しかったです。百人のインタビューを手繰り寄せる作業は、ご苦労が絶えなかったことと思います。2025/12/21
アカショウビン
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祖父が北方領土にいた島民三世として元島民を訪ねたポートレートとインタビュー集。当然いろいろな経験、立場がある。しかし故郷に帰りたくても帰れず、お墓参りもできない人がこんなにいることは忘れてはいけないだろう。歯舞群島の名前は知っていても、多楽島、志発島、勇留島など本書の地図で初めて知った。寒いばかりと想像してしまうが、読んでその豊かさも分かる。地引網でしまえびを獲り茹でて食べたい、などの言葉がうれしくも悲しい。ロシアは不法占拠を直ちにやめるべきだが、多くの元住民が富山にルーツがあることに複雑な思いがした。2025/12/18




