出版社内容情報
長年にわたり昭和陸軍史研究をリードしてきた著者による陸軍研究の集大成。最新の論考に資料解説、戦史・軍事史ブックガイドを加えた、昭和史再考に必携の一冊。
【目次】
内容説明
現代人に必須の知識である昭和史。だが昭和の戦争・軍隊、とりわけ陸軍の歴史については、少なからぬ間違いを含んだ書籍が広く流通しており、正確な叙述による理解が求められている。本書は長年にわたり昭和陸軍史研究をリードしてきた著者による、信頼できる昭和陸軍史論集。大正時代の陸軍の考察から始まり、昭和陸軍の派閥抗争史、二・二六事件の真相とその研究史など、昭和陸軍の理解に不可欠な論考を収録。昭和戦争史のブックガイドまで完備した、昭和史理解に必携の一冊。
目次
第1章 甘粕大尉事件(大杉栄・伊藤野枝事件)
第2章 大正期の軍縮と世論
第3章 昭和期陸軍エリートの成績・昇進・派閥
第4章 昭和陸軍派閥抗争史
第5章 二・二六事件と昭和超国家主義運動
第6章 二・二六事件研究史
第7章 二・二六事件の史実と虚構―映画『叛乱』をめぐって
第8章 天皇指名制陸相の登場―昭和一四年における天皇・陸軍・新聞
第9章 乃木希典―旅順戦・殉死・「昭和軍閥」
第10章 堀悌吉―海軍軍縮派の悲劇
終章 昭和戦争・軍事史書を読み解く(昭和の戦争と陸軍を知るための基礎;青年将校運動と二・二六事件;陸軍統制派とは何か;日米開戦・陸軍の組織)
著者等紹介
筒井清忠[ツツイキヨタダ]
1948年生まれ。帝京大学学術顧問。東京財団上席フェロー。専門は日本近現代史、歴史社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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