出版社内容情報
幻想世界にも訪れた産業革命と近代化。エルフが銃を持ち、ドワーフが壕を掘る。砲弾と魔法が飛び交う未知の大戦記、上下巻同時発売!
【目次】
内容説明
「剣と魔法の世界」から「近代世界」への過渡期。魔力を持たない只人が起こした産業革命は、魔力を持つ魔人・亜人を極東へと追いやった。一方、魔人・亜人達は極東の国家「アキツ」へと集結。『変革』によって近代国家へと変貌しながらも、只人との対立は深まり続けていた。そんな中、只人の大国・タルタリアにアキツ軍の偵察として潜り込んだ鬼の甲斐は、水面下に進む戦争の準備を目の当たりにする―。砲弾と魔法が入り乱れる未知の大戦記、開幕。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
20
魔人・亜人たちの極東国家アキツの偵察隊の鬼・甲斐が、只人の大国タルタリアの水面下で進む戦争準備を目の当たりにする戦記ファンタジー。剣と魔法の世界から近代世界への過渡期で、科学技術の発展により只人が亜人たちを辺境に追いやりつつある状況の中、半世紀前に体制を変更して科学技術も導入し、試行錯誤しながら勢力圏を維持していたアキツを密かに狙うタルタリアの策謀。アキツや周辺国の情勢も解説していきながら、国境付近の諜報を掣肘しつつ、敵国奥深くに侵入して状況を伺う一方で、敵国の暗躍を防ぐ蛭子衆たちの活躍が効いていました。2025/07/31