出版社内容情報
葬儀屋の青年・伊織は仕事ぶりも推理力も一級。お葬式には事件がつきもの!? 新米葬儀スタッフ輪花のお仕事奮闘&謎解きの日々!
内容説明
大好きな叔母の万里江ちゃんが亡くなり、悲しみにくれていた西宮輪花が出会った、「なごみ典礼」の葬儀スタッフ・伊織永汰はお葬式のスペシャリスト。伊織は香典泥棒騒ぎをスマートに解決しただけではなく、万里江ちゃんが生前に輪花へ贈ろうとしていた想いも見抜いてしまう、名探偵でもあった―。遺された人の悲しみに寄り添い、亡くなった人の想いをすくいあげる伊織の仕事ぶりに憧れて、輪花は薬剤師の仕事から一転、葬儀業界へと飛び込んでいく。「小町」と評判だった妻の戒名をつけたがらない夫が、胸に秘める真意とは。顔出しNG・配信OKのYouTuberのお葬式では怪現象が発生!?お葬式には、謎とドラマがいっぱいで…。
著者等紹介
持田ぐみ[モチダグミ]
北海道生まれ。はじめて小説を書いたのは中学生の時で、2017年12月からは小説投稿サイト「エブリスタ」で作品を発表。元葬儀会社スタッフの経験を盛り込んだ『謎解き葬儀屋イオリの事件簿―いつかの想いをつなぐお仕事』がエブリスタで好評を博し、デビュー作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
58
調剤薬局勤務の薬剤師・輪花は不満のない職場のはずなのに何かが足りない気持ちを叔母の万里江に相談しようとしていた。が、万里江が急死してしまう。そこで知った葬儀屋という仕事(と伊織という男性)に惹かれ転職してしまう。葬儀屋さんのお仕事小説としても小さな謎解き小説としても楽しく読める。でも、怒涛のように伊織の壮絶な過去を明かされて読者は困惑する。もしかしてシリーズ化の予定があるのだろうか、それはそれで楽しみだ。2023/10/31
Roko
31
いくつになっても身近な人が亡くなるのは悲しいことです。長いこと患っていた人も、ずっと元気だった人も、みんないつかは死にます。そして、ほとんどの人が葬儀社のお世話になります。一旦この仕事についても、やめてしまう人が多いと物語の中でも語られていましたけど、とても大事なお仕事です。輪花さんは、この仕事をどれだけ極められるようになるのでしょうか?そして、伊織さんとの関係は?きっと続編があるのでしょうね。#NetGalleyJP2022/02/19
よっしー
23
叔母の葬儀がきっかけで、薬剤師から葬儀アシスタントに転職した輪花。同僚の伊織さんに恋をしつつも、お仕事の面に焦点が当たっていたので、葬儀屋というお仕事を知る1冊となりました。滞りなく式が進み、故人を送り出す事が出来るのは、裏で沢山のスタッフに支えられていたのだと再認識しました。2025/03/17
coco夏ko10角
21
葬儀業界のお話。転職のきっかけや前職に驚き。葬儀業界って大変だなと改めて。『横顔も見せぬまま』故人が顔出ししていないユーチューバー・施主もユーチューバーで会葬者も関係者ばかり、他とは異なる部分が珍しく楽しめた。2023/04/24
昼夜
20
お葬式は今までの関係がギュギュッと凝縮されて現れる気がするので揉めると決定的に壊れてしまうなと感じています。それは悲しみの中、故人の意思を確かめられずに色んなことを決めなければならないストレスと冷静になれない感情が大いに関係して噴出するのでしょうね。そんなときに双方の機微から助言してくれる葬儀屋さんがいたら気持ちよく送り出せたか親戚との消えがたい蟠りが少し減って明日を気持ち良く始められたかもしれないなと思いながら読み終えました。2022/01/31
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