内容説明
多くの項目を同時に測定できることから、環境無機物質の分析に近年広く使われているICP‐AESやICP‐MS。本書では、DCP‐AES、MIP‐AES・MIP‐MSも加えて、大気、水質、土壌・底質、生体試料など、それぞれの分野の専門の研究者が基礎から応用まで具体例をあげて詳しく説明している。さらにJIS規格や環境省の有害大気測定法マニュアル、およびISOやASTMインターナショナルなど、国際機構における「プラズマ分光法」の規格についても言及しており、環境試料の分析・測定についてこれから学ぼうとする人だけでなく、この分野の研究者・技術者にも実際に役立つ内容である。
目次
1 プラズマ発光分析法とは?
2 ICP‐AES、MIP‐AESによる大気中有害元素の分析
3 プラズマ発光分析法による水中の有害元素の分析
4 ICP‐AESによる土壌・底質試料の分析
5 ICP‐AESによる生体試料の分析
6 ICP質量分析法(ICP‐MS)による大気試料、水試料、土壌・底質試料、生体試料の分析
7 プラズマ発光分析法、プラズマ質量分析法、流れ分析法のISO、ASTM、JIS規格
著者等紹介
宮崎章[ミヤザキアキラ]
1972年3月東京大学理学系大学院化学専門課程博士課程修了(理学博士)。4月通商産業省工業技術院公害資源研究所入所。1994年12月資源環境技術総合研究所(公害資源研究所から改変)水圏環境保全部長。2001年4月岡山県工業技術センター所長。2004年4月産業技術総合研究所つくばセンター次長。2011年4月同所環境管理技術研究部門計測技術研究グループ研究顧問
藤森英治[フジモリエイジ]
1996年9月名古屋大学大学院工学研究科博士課程後期課程中退(工学博士)。2007年6月環境省環境調査研究所教官。現在、同主任教官
田中敦[タナカアツシ]
1984年3月東京大学理学部化学科卒業。4月国立環境研究所環境計測研究センター入所。現在、同基盤計測化学研究室室長
吉永淳[ヨシナガジュン]
1990年3月東京大学大学院医学系研究科博士課程中退(博士(保健学))。4月国立環境研究所化学環境部。1999年4月東京大学大学院新領域創成科学研究科准教授。2016年4月東洋大学生命科学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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