内容説明
「挫折の記憶」この視座によってのみ改革的実践の歴史は現在の実践と内在的なつながりを獲得できる。
目次
1 序論=教育史像の脱構築へ
2 『近代教育史』の批判的検討
3 明治元年創設の公立学校―柏崎県小千谷民政局立「小千谷校・振徳館」
4 「義務教育」概念の歴史的位相―公教育と国民教育
5 「個性化」幻想の成立―国民国家の教育言説
6 学校という装置―「学級王国」の成立と崩壊
7 演劇教育のトラウマ―坪内逍遙『児童劇』の挫折
8 共生へのユートピアとその挫折―下中弥三郎の「近代」と「反近代」
9 城戸幡太郎の教育科学論―発達の技術としての教育
10 教育基本法成立の歴史的意味―戦後教育の象徴とその表象
11 個の身体の記憶からの出発―ナショナル・ヒストリーを超えて
12 グローバル化による学校教育のディレンマ
13 あとがき
著者等紹介
佐藤学[サトウマナブ]
1951年広島県生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。教育学博士。東京大学大学院教育学研究科教授、学習院大学文学部教育学科教授などを経て、東京大学名誉教授・北京師範大学客員教授。全米教育アカデミー会員、アメリカ教育学会名誉会員、日本教育学会元会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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